# クイックスタートガイド
このガイドでは、MCP Notes Connectorを最小限の手順でセットアップし、動作確認するまでの流れを説明します。
## 前提条件
- Python 3.10以上がインストールされていること
- Evernote開発者アカウントを持っていること
- (オプション)Claude Desktopがインストールされていること
## ステップ1: リポジトリのセットアップ
### 1.1 仮想環境の作成
```bash
# プロジェクトディレクトリに移動
cd c:\Project\Misc\MCP\MCPNotesConnector
# 仮想環境を作成
python -m venv venv
```
### 1.2 仮想環境の有効化
**Windows:**
```bash
venv\Scripts\activate
```
**Linux/Mac:**
```bash
source venv/bin/activate
```
### 1.3 依存パッケージのインストール
```bash
# 本番用パッケージのみ
pip install -r requirements.txt
# または開発版(推奨)
pip install -e ".[dev]"
```
## ステップ2: Evernote開発者トークンの取得
### 2.1 Evernote Developersにアクセス
1. [Evernote Developers](https://dev.evernote.com/)にアクセス
2. アカウントでログイン
### 2.2 Developer Tokenの取得
1. "Get an API Key"をクリック
2. 必要事項を入力してAPI Keyを申請
3. **Developer Token**をコピー
### 2.3 環境変数の設定
`.env.example`をコピーして`.env`を作成:
```bash
cp .env.example .env
```
`.env`ファイルを編集してトークンを設定:
```bash
EVERNOTE_TOKEN=your_actual_token_here
EVERNOTE_SANDBOX=true
```
**注意**: サンドボックス環境でテストすることを強く推奨します。
## ステップ3: サーバーの動作確認
### 3.1 基本的な起動テスト
```bash
python -m mcp_notes_connector.server
```
**期待される動作**:
- エラーが出ずにサーバーが起動する
- `MCP Notes Connector running on stdio` というメッセージが表示される(stderr)
- プロセスが待機状態になる
**終了方法**: `Ctrl+C`
### 3.2 トラブルシューティング
#### エラー: `EVERNOTE_TOKEN environment variable is required`
→ `.env`ファイルが正しく設定されていないか、読み込まれていません。
- `.env`ファイルがプロジェクトルートにあるか確認
- ファイル名が`.env`(先頭にドット)であることを確認
- トークンが正しく設定されているか確認
#### エラー: `ModuleNotFoundError: No module named 'mcp'`
→ 依存パッケージがインストールされていません。
```bash
pip install -r requirements.txt
```
#### エラー: `ImportError: cannot import name 'xxx'`
→ パッケージのバージョンが合っていない可能性があります。
```bash
pip install --upgrade -r requirements.txt
```
## ステップ4: Claude Desktopとの連携(オプション)
### 4.1 Claude Desktop設定ファイルの編集
Claude Desktopの設定ファイルを編集します:
**Windows:**
`%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json`
**Mac:**
`~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json`
### 4.2 MCP Serverの追加
設定ファイルに以下を追加:
```json
{
"mcpServers": {
"mcp-notes-connector": {
"command": "python",
"args": [
"-m",
"mcp_notes_connector.server"
],
"env": {
"EVERNOTE_TOKEN": "your_token_here",
"EVERNOTE_SANDBOX": "true"
},
"cwd": "c:\\Project\\Misc\\MCP\\MCPNotesConnector"
}
}
}
```
**注意**:
- `cwd`はプロジェクトの絶対パスに変更してください
- Windowsではバックスラッシュを`\\`でエスケープしてください
- トークンは`.env`ファイルから直接コピーしてください
### 4.3 Claude Desktopの再起動
Claude Desktopを再起動すると、MCP Notes Connectorが利用可能になります。
### 4.4 動作確認
Claude Desktopで以下のように話しかけてみてください:
```
利用可能なEvernoteツールを教えてください
```
または
```
Evernoteのノートブック一覧を取得してください
```
**現在の状態**:
- ツール一覧は表示されますが、実際のAPI呼び出しは「Not yet implemented」と返されます
- これはEvernote APIクライアントがまだ実装されていないためです
## 次のステップ
サーバーが正常に起動したら、次は実際のEvernote API統合を実装します:
1. **[docs/STATUS.md](STATUS.md)** を確認して実装状況を把握
2. **Phase 1: 基本機能の実装**から開始
3. まず`list_notebooks()`を実装して動作確認
## よくある質問
### Q: サンドボックス環境と本番環境の違いは?
**A**:
- **サンドボックス**: テスト用の隔離された環境。本番データに影響しない
- **本番環境**: 実際のEvernoteデータにアクセス。慎重に使用すること
開発中は必ずサンドボックスを使用してください。
### Q: Developer Tokenの有効期限は?
**A**: Developer Tokenは通常1年間有効です。期限が切れたら再取得が必要です。
### Q: MCPサーバーのログはどこで確認できる?
**A**: 現在、ログは`stderr`に出力されます。Claude Desktopの開発者ツールで確認できます。
### Q: 複数のEvernoteアカウントを使い分けたい
**A**: 環境変数`EVERNOTE_TOKEN`を変更するか、Claude Desktop設定で複数のMCPサーバーインスタンスを定義できます。
## サポート
問題が発生した場合:
1. [docs/STATUS.md](STATUS.md)の「技術的な課題・検討事項」を確認
2. エラーメッセージを詳細に確認
3. GitHubでIssueを作成(プロジェクトがGitHub上にある場合)
## 次に読むべきドキュメント
- [docs/ARCHITECTURE.md](ARCHITECTURE.md) - アーキテクチャの詳細
- [docs/STATUS.md](STATUS.md) - 実装状況とロードマップ
- [README.md](../README.md) - プロジェクト概要